2019年にプレイしたゲーム(25作品)を振り返る
今年プレイした全作品の感想をまとめていたら、こんな時間になってしまいました。
最終的には全25作品になり、1か月に2作品以上のペースで進めていたことになります。
全くもって実感がありません。
色々なゲームをプレイしてきましたが、特にイースシリーズ、『神獄塔メアリスケルター2』、『BLUE REFLECTION』が印象に残っています。
『神獄塔メアリスケルター2』で「イヤホンズ」とプログレッシブロック・ユニット「ASTURIAS」を知り、『BLUE REFLECTION』で「さよならポニーテール」を知ったりと、音楽の分野でも新しい知識を得るきっかけになりました。
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デイグラシアの羅針盤
カタリスト(同人サークル)が製作したノベルゲーム。
2018年12月27日に配信されたSwitch版をプレイしました。
あらすじとしては「水深700mの海底に沈んだ遊覧潜水艦から脱出する物語」ですが、科学から文学まで、製作者の知識がこれでもか詰め込まれており、SFミステリに収まらない作品となっていました。
本当に考察のしがいがある作品で、熱に浮かされたような怪文書をtwitter上に書いてしまうぐらいには熱中しました。 -
エースコンバット7
2019年1月17日に発売された、エースコンバットシリーズの最新作。
ゲームとしてはマニューバや雲の要素が取り入れられ、シリーズの中ではフライトシミュレーションに寄った作品だと感じています。
難易度は高めだったもののゲームへの没入感も高く、特にプレイステーションVR使用のミッションは素晴らしいものでした。
私がこのシリーズのプレイを始めたのは2012年ごろなので、ファンとしてはそこまで古株ではないのですが、 それでも「ACE COMBAT INFINITY」を経ての「7」の登場は感動するものがありました。 -
rez infinite
2016年10月13日に発売された、PSVR用シューティングゲーム。
エースコンバット7のために購入したPSVRを活用しようと思い購入しました。「Area1」~「Area5」の時点でも、シューティングと音楽、VRで表現された電脳空間が組み合わさった独特なゲーム性を楽しめましたが、 幻想的な空間を縦横無尽に駆け回ることができる「Area X」にすっかり感動してしまい、 クリア後も「Area X」を何度もやり直していました。 -
星の欠片の物語、ひとかけら版
2018年1月18日に自転車操業から発売された、PSVR用アドベンチャーゲーム。
記憶を失った「のじゃ」口調の少女と目線でのコミュニケーションを行い、砕けた小惑星を元に戻す、という物語です。
システムとしては、PSVRの向きで操作する脱出ゲームのようなものです。
せっかくPSVRがあるのだからと興味本位でプレイしたゲームですが、「PSVRで可能なこと」を突き詰めているという意味で良いゲームでした。
また、『星の欠片の物語』の本編は2020年春に発売されるようです。 -
魔壊神トリリオン
2015年7月23日にコンパイルハートから発売された、PSvita用RPG。
育成した魔王を死なせながら能力を引き継いでいき、強大な敵(トリリオン)をじわじわと追い詰めていく、というゲームです。その尖ったゲームシステムに惹かれてプレイを始めました。
魔王(犬を除いてヒロイン)の人物像の描写、トリリオン戦に力を入れた作りで、私としては楽しめましたが、育成システムはもっと凝っても良かったと思います。
可愛い絵柄と凄惨さが同居したコンパイルハート作品は、神獄塔メアリスケルター、デスアンドリクエストと続いていきますが、この作品がきっかけなのでしょうか。 -
神獄塔メアリスケルター2
2018年7月12日にPS4版が発売された、神獄塔メアリスケルターの続編。
「2」という名称がついていますが、リメイク版の「1」が同梱されています。
感想については別記事でまとめているので詳しくは書きませんが、ナンバリングをまたいだ独特なストーリー、荒削りなものの斬新な戦闘システム、プログレの要素が混じった良質なBGMと、良い要素が沢山あるゲームでした。 -
ディスティニーコネクト
2019年3月14日に日本一ソフトウェアから発売されたRPG。
MOTHERを彷彿とさせるような世界観で、物語自体も心温まるものとなっていました。
特に「魔壊神トリリオン」「神獄塔メアリスケルター2」を続けてプレイしてのこの作品なので、なおさら物語の優しさに感じ入るものがありました。
小粒ではありますが、RPGに必要なものが高水準でまとまっている印象を受けます。
RPGに何を求めているかの指標にもなりますし、値段もこなれているので、ぜひ一度はプレイして欲しいゲームです。
このゲームも非常にBGMが良いのですが、サントラは発売されそうにないですね… -
イース8
今となってはPSvita、PS4、Switch、Steamで発売されている、日本ファルコム制作のARPG。
私は2017年5月25日発売のPS4版をプレイしました。
本当にこのゲームも、ストーリー、アクション、UI、BGMが高水準でまとまっており、ストーリーをある程度知っていたのに関わらず、クリアまで駆け抜けてしまいました。
絶海の無人島からの脱出という深刻な状況すらも楽しみに変え、「SUNSHINE COASTLINE」や「GENS D'ARMES」のような勢いのあるBGMと共に、 ジャスト回避&ガードでスタイリッシュに立ち回る、そんなゲームです。 -
イース セルセタの樹海
2019年5月16日に「イース セルセタの樹海」のPS4リマスター版として発売されたARPG。
イースシリーズに興味を持ったところでタイミング良く発売されたため購入しました。
「イース8」と比べてしまうと、カメラ操作が不可だったりと、グラフィック面で劣りますが、ジャスト回避&ガードは変わらず存在し、アクションの爽快さは健在でした。
BGMは「イース セルセタの樹海」のさらに元となる「イース4」から多くが続投しているため、独特な曲調(ズンダラ節?)が多かったのですが、ゲームが盛り上がることには変わりません。 -
Bloodstained Ritual of the Night
2019年6月18日にSteam版が発売された、メトロイドヴァニア型のARPG。
日本語対応のPS4版、Switch版は2019年10月24日に発売されています。
「Hollow Knight」で既にメトロイドヴァニアを経験していたこともあり、悪魔城シリーズ入門のつもりでプレイを始めました。
城内の仕掛けやBGMは凝っていますし、ゲームとして良くまとまっていると思うのですが、シリーズ未経験者が始めるには難易度が高かったと感じています。
クリア後、プレイ動画を見てスキルを利用した立ち回りに関心したことが記憶に残っています。 -
イース7
元は2009年9月17日にPSP向けに発売されたRPG。
2017年に発売された60fps&HD化のsteam版をプレイしました。
「イース セルセタの樹海」より前の作品のためジャストガードのみ可能なのですが、アクションゲームとしてはこちらの方が好みです。
難易度normalであってもボスが強いのですが決して理不尽というわけではなく、スピーディーかつ硬派なアクションゲームという印象です。
また、BGMの勢いの良さも健在で、「MOTHER EARTH ALTAGO」を最初に聴いた時はテンションが上がりました。 -
イース1&2 クロニクルズ
2009年12月24日年発売のWindows版をプレイしました。
辿るとPC-9801で1987~1988年に発売された、「イースⅠ」「イースⅡ」のリメイクにあたるので、元は非常に古いゲームです。
ゲームとしては半キャラずらししつつ体当たりor魔法で攻撃のシンプルなものですが、これがやってみると非常に難しく、難易度NORMALでのクリアをあきらめてしまいました。
他にも「イースⅡ」のサルモン神殿のマップが難解だったりと、古いゲームらしさを感じさせるものはあったのですが、 不思議と楽しんでプレイすることができました。
フィーナやリリアといった登場人物や古代さんの楽曲を知ることができ、イースシリーズを理解する意味でも収穫がありました。 -
イース6 ナピシュテムの匣
2015年4月29日に発売されたsteam版をプレイしました。
1や2とも、7以降とも違い、3D上でアドル単体を操作し、スキルの付け替えもないシステムです。
とはいえ魔法のようなものがないわけではなく、青、赤、黄のエメラス剣に対応したスキルが存在します。
また、エメラス剣ごとにアドルのモーションも変化するため、アクションに飽きることもありませんでした。
レベル差の補正が強く、本編中の大半をレベル上げで過ごしたような感じでしたが、有翼人の設定(後付けではありますが)や、7に登場するガッシュの背景が分かったこともあり、おおむね楽しむことができました。
PC向けであるためか、グラフィックはイース7より綺麗だと思います。 -
イース フェルガナの誓い
こちらは2010年4月22日に発売されたPSP版をプレイしました。
steam版でも問題はなかったのですが、イベント時のボイス追加や200%オーバードライブの追加があり、難易度のバランスも取れているという評判のPSP版を選びました。
「イース6」での問題点も解消されており、ストーリーの出来も良いため、このシステムのイースの中では今作が一番面白いと思っています。
戦闘も勝てそうでギリギリ勝てない絶妙の調整がされています。
ただ、normalでもボスごとに十数回はGameOverするような難易度なので、ダークソウルあたりのフロムゲー経験者の方が楽しめるかもしれません。
BGMは本当に良曲揃いで、特に後半の「バレスタイン城」、「時の封印」、「Chop!!」、「最強の敵」のラッシュは非常に盛り上がります。 -
イース オリジン
2017年2月21日に発売されたPS4/PSVita版をプレイしました。
システム面では「イース フェルガナの誓い」を踏襲し、主人公はアドルではなく、ユニカ=トバとユーゴ=ファクトとなっています。
舞台はイース1、2の700年前であり、イースシリーズにおける外伝のような立ち位置です。
システム的には面白いのですが、ダームの塔内部で物語が完結してしまうため、どうにも閉塞感がありました。
ユーゴ=ファクトと隠しキャラ分のストーリーは未プレイの状態です。 -
ファイアーエムブレム 風花雪月
2019年7月26日に任天堂から発売されたSRPG。
元々購入予定にはないゲームでしたが、twitter上で話題になっていたこともあって購入。
実際にプレイしてみると、あらゆる方面での作りこみが凄まじいゲームでした。
舞台となるガルグ=マク大修道院とNPC、矛盾を起こさない生徒たちの支援会話、育成システム、全4ルート存在する膨大な物語、実際の歴史をもとにしたと思われる世界背景と、手を抜いた箇所が一切ないような状態で、こんなゲームはそうそう出てこないんじゃないかというのが率直な感想です。
ゲームの密度が高すぎて疲れる、というなかなか無い経験をしました。
私は帝国ルートのみクリアした状態ですが、全ルートを制覇すると200時間以上は掛かるんじゃないでしょうか。 -
鬼ノ哭ク邦
2019年8月22日にスクウェア・エニックスから発売されたARPG。
東京RPGファクトリーが手掛ける3つ目の作品となります。
独特な死生観を持った国を舞台とし、人を迷いなくあの世へ送り届ける役割を持つ「逝ク人守リ」の一員であるカガチが主人公の作品です。
前2作である「いけにえと雪のセツナ」「ロストスフィア」がコマンド型RPGだったため、ARPGは今作が初となるのですが、それでも東京RPGファクトリーらしさは良く表れています。
通常状態では技の硬直を回避でキャンセルさせなかったり、そもそもダッシュやジャンプを武器(鬼ビ人)固有のものにしたりと、必要なものの取捨選択と工夫をプレイヤーに求めてきます。
そもそも考えるプレイヤーだけを相手にした攻めたゲームに思えるので、前2作と同様、人を選ぶゲームではないでしょうか。
私としては、まずゲームの物語としての回答に納得していないため、評価しづらい作品です。 -
GRIS
2018年12月13日にNomada Studioから発売された、アクションパズルゲーム。
水彩画のようなグラフィックに惹かれてプレイしました。
失った色を取り戻すごとに世界が色鮮やかになってゆく様は非常に綺麗でした。
ゲームとして面白いかどうかはさておき、BGMとグラフィックが作り出す世界観は独特です。 -
モンスターハンターワールド:アイスボーン
2019年9月6日配信の大型DLC。
特にこれまでのモンスターハンターシリーズとやることは変わらないのですが、やはり新天地での探索は面白いです。環境生物集めも個人的には好きです。
ただ、マスターランクと導きの地のシステムはどうかなと思っています(調整はされましたが)。
片手剣のクラッチアッパーとジャストラッシュに強化が入ったのでプレイしたいと思いつつも、どうも食指が動かない状態です。 -
イース9 モンストルム・ノクス
2019年9月26日に発売されたイースシリーズ最新作。
「イース8」とはシステムや舞台が変わり、要塞都市での探索が中心となりました。
8があまりにも爽快だったのでどうなるかと思いましたが、ストーリーも含めて別の方向性で綺麗にまとまっていた印象です。
異能アクションで街中を駆け巡る感覚はこれまでのイースシリーズにないものでしたし、ミステリ仕立てのようなストーリーも楽しむことができました。
7からの傾向ですが、もっとも人物描写に力が入っている作品だとも思います。
BGMに関しては、世界観に合わせてノリの良さ、開放感は抑えめですが、「GLESSING WAY!」のような従来に近い曲も収録されています。
全体的に、何度も聴くと癖になるようなスルメ曲が多い印象です。
個人的には「MARIONETTE, MARIONETTE」、「CATCH ME IF YOU CAN」、「STRATEGIC ZONE」あたりも一風変わっていて好みです。 -
ライザのアトリエ 常闇の女王と秘密の隠れ家
同じく2019年9月26日にコーエーテクモゲームスから発売されたアトリエシリーズ最新作。
フリーになったアサノハヤトさんが戦闘曲を手掛けていることがきっかけで購入しました。
発売前に主人公ライザのデザイン絡みでネット上で色々ありましたが、中身は少年少女の成長譚(ジュブナイル)で、ストーリーの出来はむしろ良いのではないでしょうか。
特にエンディングは寂寥感を良く表現できていると思います。
錬金システムもそこまで複雑ではなく(凝ろうと思えば凝れる)、アイテムの個数管理もコアクリスタル(CC)の消費量に取って変わられたため、 ソフィーのアトリエ以上に初心者でも楽しめる作りになっている印象でした。
ただ、FFで言うATBに近いシステムになった戦闘に関しては、慣れないうちは画面いっぱいに表示される情報に翻弄されるんじゃないかと思います。
逆に、慣れてしまえばむしろ面白くなってきます。
BGMに関しては、これまでの楽曲とは違い、民族楽器を一切使っていません。
管弦楽団(オーケストラ)を編成して収録したもののため、非常に聴きごたえがあります。 -
サクラノ詩 櫻の森の上を舞う
2015年10月23日に枕から発売された18禁のノベルゲーム。
哲学的な意味での関連作品である「素晴らしき日々 ~不連続存在~」をプレイしていたので、いつかはプレイしなければならないと思っていたゲームです。
哲学や思想という点で多くを学べたゲームですが、エロゲーとしてどうなのかは良く分かりません。
この作品もBGMが凝っており、特にそれぞれのED曲は良曲揃いです。 -
デス・ストランディング
2019年11月8日に発売された、コジマプロダクションが手掛けた運び屋アクションゲーム。
正体不明の災害「デス・ストランディング」に見舞われたアメリカで、ポーター「サム」として、孤立した人々に荷物を届けるゲームです。
爽快さとは遠いところにあるゲームなのですが、安全な道を選択し、必要な物資を揃え、場合には敵対者を排除しつつ進んだりと、 じわじわと面白さが伝わってくる作品でした。
またストーリーに関しても、冒頭が安部公房の『縄』の引用から始まり、ヨハン・ホイジンガの『ホモ・ルーデンス』の概念や、古代エジプトの死生観を落とし込んでいるため、考察の余地があるものになっていました。 -
ブルーリフレクション 幻に舞う少女の剣
2017年3月30日にコーエーテクモゲームスから発売された、PS4/PSvita向けのRPG。
浅野隼人さんが全曲を手掛けたRPGであることは知っていたので、プレイする気はあったのですが、なかなか手を出せずにいました。
実際にプレイしてみると、ストーリー、システム、BGM共に楽しめる作品でした。
「感情」を中心に置いたストーリーは整合性という観点で見れば甘いのかもしれませんが、題材は誰にとっても理解できるものですし、最終的な結末への伏線も作中に用意されています。
日菜子達が変身するリフレクター、最上位のダンサーを指すエトワール、更紗との会話で出てくる古典バレエなど、ストーリーを終えると気付くものがあります。
戦闘も難易度HARDで進めていき、場合によってレベルを上げすぎないよう気を付ければ、決して単純でないシステムをフル活用した戦闘が出来るようになります。
作品の雰囲気に関しても、光の表現にこだわった透明感のあるグラフィックと、
浅野さんのピアノと電子音を中心とした楽曲が上手く表現出来ていると思います。
ただ、「魔法少女」と「女子高生」が強調されているのは確かなので、人を選ぶ作品ではあります。
2020年1月3日までsteam版が60%OFFなので興味があればぜひ。 -
グラビティデイズ
2015年12月10日に発売されたPS4版をプレイしました。
BGMの良さがきっかけでプレイを始めたわけですが、独特な操作にはまってしまい、一気にクリアまで進めてしまいました。
ゲームとしてのアイデアがUIやシステムの不便さを上回った、という印象です。
コミック仕立てのストーリーは独特でしたが、ストーリー自体は可もなく不可もない出来だと思います。